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「歩く見る聞く 『津軽学』『白神学』世界遺産 白神山地の探究」に参加しました

 白神共生機構会員のさくらいです。ここでは平仮名です。
 さくらいの記事でブログを更新するのは、誰かの原稿が届かなかった時なのですが、前回のエントリで代表の山下が予告していた東京都立大学オープンユニバーシティ「歩く見る聞く 『津軽学』『白神学』世界遺産 白神山地の探究」に、白神共生機構から参加したのが2名だったので、感想文を書ける人から書きましょうと。
 なお、さくらいはオープンユニバーシティの類に参加するのは初めてです(ZOOM等のリモートで行われる「講義」「講演」は、いくつかある)とくにアカデミック寄りなのは学生時代ぐらい以来なのですが、専らエンタメ畑の人間としては、なかなか文章の観点というか視座が難しい・・・
 って、オープンユニバーシティの募集ページもう消えてるのか・・・ひでぇな・・・アカデミックにとってのアーカイヴとは・・・

 それはそうと、本稿のトピックは2つです。
 1つ目は当該講義の概要。2つ目は講義中に寄せられた質問とさくらいの感想です。
 なお、ここまでは共生機構の立場で書いているので代表は呼び捨てですが、以降はオープンユニバーシティの参加者として書くので敬称を付けています。


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tag : 津軽学白神学オープンユニバーシティ白神山地世界遺産都立大縄文遺跡群津軽ダム西目屋

オープンユニバーシティを開催しました

 2021年11月6日と20日。2回にわたって、東京都立大学公開講座(オープンユニバーシティ)で、「【高校生専用講座】地域学をはじめよう」を開催しました。
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2131G115/

 講座の概要はこんな感じです。
「地域とは何だろうか。村や町、そして都市とは――意外にこうした問題に答えることは難しいものです。ですが、皆さんもどこかの地域に暮らしていることは間違いのない事実。 この講座では、2020年末に刊行した『地域学をはじめよう』(岩波ジュニア新書)をテキストに、地域とは何か、地域学とは何か、その手法を手ほどきし、みなさんを地域学の世界へと誘おうと思います。」
 この地域学講座の教材に、テキスト『地域学をはじめよう』と同様に、津軽・白神・岩木山を使いました。受講生の登録は50名ほど。オンラインのライブで20人ほどを相手に講義しましたが、学生たちもこちらの問いに答えてくれたり、またこちらに質問や感想もくれたりしてしゃべっている方も楽しい講義となりました。
 同じオープンユニバーシティで、今度は津軽学白神学を開催します。「歩く見る聞く 『津軽学』『白神学世界遺産 白神山地の探究」というタイトルで、12月11日の開催です。
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/course/detail/2131Z103/
(山下祐介)

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tag : オープンユニバーシティ津軽学白神学都立大世界遺産

青森で暮らしたい、そんな方々が増えています。

こんにちは!白神共生機構会員の澤と申します。今回は白神の話題とはちょっと異なるのですが、青森関連ということで私のお仕事についてご紹介したいと思います。


最近、「移住」や「Uターン・Iターン」という言葉をよく耳にしませんか?東京・有楽町にオフィスを構える「NPO法人ふるさと回帰支援センター」では、「都市部から地方移住したい」という方々をサポートするため、日々ご相談に対応しています。私はその中にある青森県の窓口・「青森暮らしサポートセンター」の相談員を務めています。


写真①

JR楽町駅前・「東京交通会館」にあります!


 生まれも育ちも東京の私。ただ「青森が大好き!」という気持ちだけで相談員を任せていただき、あっという間に4年ちょっとが経ちました。そんな窓口に最近、異変(?!)が生じているのです。それは……ご相談の劇的な増加!! 今年に入ってから、特にこの23ヶ月は通常の倍以上……過去最多を更新し続けています。


 ところで、移住のご相談が多い県ってどのあたりでしょうか。首都圏から近く、自治体も移住促進に熱心な長野県、山梨県、静岡県憧れの地・北海道、そして大きな地方都市を有する福岡県、広島県などなど……。もともとゆかりがないけれども「ライフスタイルを変えて地方で暮らしたい!」というIターン層の相談が比較的多いように思います。


一方で、ご出身の方が故郷に帰る「Uターン」が多いのが青森県の特徴。相談はそこまで多くはないけれど、11人丁寧に、地道な情報発信で……を心がけていました。しかしここにきてご相談が急増! しかも、コロナ禍にも関わらずぐんと相談が伸びている県・ベスト○○に入っているという噂。うれしい悲鳴……いや、正直なところやばいです。本当に皆さんの期待に応えられているのだろうかそんな問いで頭がいっぱいです。


写真②

移住全般の相談をお受けする私(右)と、就職相談員(左)の2名体制で運営。

暮らしの情報、求人情報のご紹介などなど移住にまつわる全てのことに対応しています。


 移住を望む理由や背景は本当に人それぞれ。しかし多くの方々がおっしゃるのが、「コロナ禍が1つのきっかけになった」というもの。「故郷の良さに気づいた」、「自粛中に自分を見つめる中で、やっぱりふるさとで暮らしたいと思った」、「都会の良さを感じられなくなった」……。相談の内容や、移住したい時期もこれまで以上に具体的かつ火急なものが目立つようになっています。皆さん、希望をもって移住を目指すと同時に、多くの不安や悩みも抱えているのです。


 よく「仕事がない」、「雪が降る」、「収入が減る」……このような課題が挙げられますが、移住の課題って本当にそれだけなのでしょうか……。人生の大きな決断を前にして、モヤモヤしたものを抱えた方々に対し、窓口が果たせる役割ってどんなことでしょう……。これらを深く紐解いていくとかなり長くなりそうなので、これから何回かに分けて皆さんと考えられたら……と思います。

私たちとお話することで、少しでも心が軽くなる、将来に向けて一歩前進できる、そんな窓口でありたいものです。皆さんの周りに、「青森で暮らしたい」という方がいらっしゃったら、ぜひ「青森暮らしサポートセンター」のことをご紹介ください! 


★青森県移住・交流ポータルサイト「あおもり暮らし」

https://www.aomori-life.jp/


NPO法人ふるさと回帰支援センター

https://www.furusatokaiki.net/

tag : UターンIターン青森移住地方

「尾太鉱山」をご存じですか?

 白神共生機構会員のさくらいです。ここでは平仮名です。
 さくらいの記事でブログを更新するのは、誰かの原稿が届かなかった時なので、諸々察していただければ幸いです。

 さて、尾太鉱山の話です。青森県西目屋村の山間地に存在した鉱山です。久々にWikipedia確認したら、しっかりページもある鉱山なんです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/尾太鉱山
 ヤケに詳しいなぁと思ったら、長谷川先生の特別講演の原稿が公開されてるのですね。なるほど。もしや、その時の講演って、次に発表したのは・・・あの時のパワポはあるけど、喋り原稿作ってなかったし、なにより時間オーヴァしたしなぁ・・・
 にしても、「鉱物収集趣味者のあいだでは菱マンガン鉱の産地として世界的に知られていた」ですって! 当時、インフォーマントだった元鉱員さんからいただいたズリ(鉱石のうち資源として使えず廃棄する岩石などの部分。九州では「ボタ」)、趣味者の現場持ってったら、それなりの値段になるのでは? 山下先生のとこにあるのか? それとも弘大にあるのか?
 たしかに聞き取りでも、当時も今も随一の歓楽街、弘前市鍛治町の支払いを屑鉱で済ませたなんて話を聞きました。上述のWikipediaにも記載ありますね。わざわざ尾太の山奥から、そんな重たいの持ってきたのか。凄いぞ。鉱山の男達!

 閑話休題。

尾太鉱山」は「おっぷこうざん」と読みます。
 Wikipedia記載の通り、伝承での開山は平安初期の807(大同2)とされています。が、このブログで主に記していくのは、1952(昭和27)年に三菱金属鉱業(現在の三菱マテリアル)が買収・設立した子会社の「尾富鉱業」を中心に、各地から人が集まった鉱山集落についてです。1955(昭和30)年から1971(昭和46)年までの短い間に銅の年間採掘量は最高を記録したものの、1978(昭和53)年に閉山し集落は衰退・消滅しました。
 たったの27年で誕生から消滅までを経験した尾太鉱山と、付随する尾太集落について、WIkipediaよりもうちょっとだけ詳しく、なにがあったのか、さくらいの卒業論文を基に記していきます。

 ここまでイントロ書いたところで、ちょっと短い気はしますが、お手軽な感じで本稿は終わります。
 次回があったら、尾太鉱山の概況と日本の鉱山史をザックリ説明します。
 最後に津軽ダムのそばにあった移転記念碑の写真を。
DSC06953.jpeg

tag : 西目屋津軽ダム尾太鉱山

白神山地の玄関口 ビーチにしめや

 白神共生機構会員の太田です。8月21日、白神山地の玄関口の1つ、西目屋村に行ってきました。今住んでいるむつ市からは車で2時間半~3時間ほどかかります。


道の駅 津軽白神 ビーチにしめや


 弘前市から車で約20分の距離にある西目屋村の中心部である田代地区に「道の駅 津軽白神 ビーチにしめや」と、道路をはさんで「白神山地ビジターセンター」があり、白神観光の拠点になる場所です。

 夏休み最後の週末としては人出が少ないようでした。天気があまり良くない日ではありましたが、本当に早くコロナ禍がおさまってほしいところです。


津軽白神インフォメーションセンター


「津軽白神インフォメーションセンター」では、普段なら津軽白神湖(津軽ダムのダム湖)観光ができる水陸両用バス(https://suirikubus.jp)の受付をしていますが、8月19日から9月3日までは運休ということでこちらも静かでした。


水陸両用バスは西目屋村役場の車庫でお休み中です。


 水陸両用バスは西目屋村役場の車庫でお休み中です。


ビーチにしめやの自販機の1つは「こぎん刺し」のデザインになってます。


 ビーチにしめやの自販機の1つは「こぎん刺し」のデザインになってます。新幹線の新青森駅でもこのこぎん刺しのデザインが壁にあったりしますが、観光客に津軽らしさをアピールするため? でしょうか。ビーチにしめやの中にはモンベルが入っていますが、そこで売られているマグボトルのデザインにもこぎん刺しの模様が使われています。

 今月、知床半島に行く機会があったのですが、知床自然センター内で販売されているものには、コーヒーカップを持っているヒグマが描かれていました。「世界自然遺産」と野生動物という組み合わせはわかりやすいのですが、知床と比べると白神山地は人間の暮らしと重なっている部分が大きいことを考えてのデザインなのでしょうか?


白神ジビエ・左の熊そば、右の熊串


 レストランでは、7月26日から白神ジビエとして熊肉料理の提供が始まっています。左の熊そば(1,300円)は120食、右の熊串(500円)は160本限定です。以前、あるところで熊鍋を食べたことがありますが、その時の熊肉は臭みを取っているといっても獣独特の臭みが残っていました。写真の熊肉はまったく臭みがなかったので、下ごしらえにはかなり気を遣っているというか、手間をかけているのだなあと思いながらいただきました。熊肉料理としては、他に120食限定の熊丼(1,300円)もあります。


 今回は西目屋村にある「道の駅 津軽白神 ビーチにしめや」の最近の様子についてのレポートでした。

tag : 白神山地津軽学白神学西目屋津軽ダム白神ジビエ

プロフィール

yamasso

Author:yamasso
白神共生機構(SSO)代表
山下祐介(yama)
および白神共生機構会員によるブログです。

NPO法人 白神共生機構が立ち上がりました。
 このNPO法人は、私たちが
  白神山地の
   森 と 人 の 共生
を作り上げていくためのものです。

このブログでは、本機構の活動内容を紹介していきます。
 とともに、
白神山地周辺の人・社会・自然環境の状況について広く解説していきます。

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