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「白神のやさしい水」が買えるように再度修正しました

白神共生機構会員のさくらいです。ここでは平仮名です。
さて、こないだも同じようなタイトルでブログを更新した記憶ですが、またもや同じような記事です。
こないだ修正したばかりなのですが、どうもまた「白神のやさしい水」が買え無くなっていたようで・・・
古いスクリプトを使っていたので、環境が新しくなると動かない動かない。
しかも、もともとスクリプトを配布していたサイトは更新されてないし、今ドキ、フリーのPHPを配布してるような物好きもいない。
なにせ、この手のショップなんて、BASEかminneかShopify使いますよね。ええ。
既存のショップを修正する手もあるんですが、修正内容を考えると、イチから作っても変わらないぐらいの労働力です。
PHPでネットショップを作るのは、わりとPHP初心者の勉強サイトの鉄板ネタだったりしますよね。

そんな暇は無い。給料も出ないのに。
つか、今もボロボロのセキュリティ水準に対して、そんなスクリプト使えるか。

どーすんべかなぁ・・・

ってことで、まさかの試用版を使うことにしました。
https://www.shirakami-kyousei.com/item.html

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tag : 白神のやさしい水

『季刊あおもりのき 第8号 別冊2022ねぶた・ねぷた』の紹介とともに。 ねぶた・ねぷたの意義を考える。

 こんにちは。ものの芽舎の佐藤あい佳と申します。以前このブログでは「菅江真澄と白神山地 ~菊池正浩著『菅江真澄 津軽隠れ里紀行』より~」という記事を書かせていただきました。今回、2回目の執筆です。

ものの芽舎では、『季刊あおもりのき』というタウン誌を春・夏・秋・冬に、また、別冊として「ねぶたねぷた」特集号を年1回発行しています。そして、今年7月下旬に発行した今年の別冊(『季刊あおもりのき』第8号)には、白神共生機構代表・山下祐介先生のエッセイも掲載させていただきました。

今回のブログでは、先生のエッセイを紹介しつつ、取材を通じて見えてきた今日のねぶたねぷたが抱える問題や、今後の可能性についてお話ししたいと思います。


山下祐介先生のエッセイ「新しいもの、古いもの」

第8号に収録した、山下先生のエッセイのタイトルは、「新しいもの、古いもの」。ねぶたねぷたの起源として語られている、「坂上田村麻呂がエミシ討伐の際に作った灯籠をはじまりとする」という説を、「根の葉のない作り話」として一度は否定した上で、京から伝えられた盆灯籠の文化を、津軽独自の解釈により変容させ再構築してきたものが、ねぶたねぷたの在り方そのものであると述べています。

 起源については諸説あり、先生のおっしゃる通り、坂上田村麻呂の伝説は、今日では否定されつつあります。しかしそれを単に誤りとするのではなく、そうした説を生み出してきた「津軽人」に注目しているところに、面白さを感じました。また、エッセイの中に登場する「文化は生き物である」「津軽といういのちの躍動」などの表現も、魅力的であると感じました。


『季刊あおもりのき 第8号別冊 2022ねぶた・ねぷた――さぁ祭りだ!』

『季刊あおもりのき 第8号別冊 2022ねぶたねぷた――さぁ祭りだ!』より


七夕行事を起源に。地域の人が守り伝えてきたねぶたとねぷた

 さて、今日、ねぶた・ねぷたの起源として有力だとされているのは、元は農事の眠気を流す「眠り流し」であり、それが穢れや病厄などを川に流す七夕行事として発展した、という説です。今日の「青森ねぶた祭」「弘前ねぷたまつり」などは、観光客が大勢訪れる規模の大きいイベントとなっていますが、元々は町内など小さな単位で行われてきたものでした。今でも、弘前や黒石などをはじめ、津軽地域の各市町村で町内単位のねぷたが制作・運行されていますし、青森市でも、青森ねぶた祭とは別に、小さな地域単位でのねぶたが制作・運行されています。

 これらの地域単位のねぶた、ねぷたは、「祢ふた」として享保年間に文献に登場して以来、為政者への反抗を伴いながら受け継がれてきました。時には野蛮な風俗として禁止されたこともありましたが、処分を恐れることなく運行され続け、疫病や戦争による中断を挟みながらも、今日まで伝えられてきたのです。

 ただし、新型コロナウイルス感染症による2020年、21年の祭りの中止は、こうした伝統に、影を落としています。青森弘前、五所川原、黒石いずれも、祭りへの参加団体が、大幅に減少しています。

 青森市の場合、深刻なのは、町内会などの地域単位で運行されてきたねぶたの、大幅な減少です。コロナ以前には70団体運行されてきたものが、今年は33団体となりました。この中には今年で運行終了となる団体も含まれています。

 元々こうした地域ねぶたは、資金調達の難しさや後継者不足などの悩みを抱えていました。コロナは、そうした地域の問題を一気に噴出させてしまったのです。


注目されつつある地域ねぶた

 しかし、2年間の休止を挟んで今、地域単位のねぶた・ねぷたは注目されつつあり、地元紙やローカル番組でもよく取り上げられるようになりました。

 それは、その数が極端に減少してきたから、ということもあると思いますが、それ以上に、コロナ下で「祭りの本質」や「意義」を多くの人が見つめた時、その視線の先にあったものが、どんな社会状況にも負けずに続けられてきたこうした地域ねぶただったからではないでしょうか。

 祭りが中止になった初年度(2020年)、弘前市内で運行自粛が推奨されていた中で、団体自ら感染対策マニュアルを作成し、感染予防を徹底しながら弘前市で唯一、公式運行を成し遂げた「東地区町会連合会ねぷた」。5年前に地域で中断されていたねぶた運行を復活させ、昔ながらの竹製ねぶたを制作している青森市の「高田地区町連合町会」など、他にも多くの地域団体が、自分たちの祭りを守ろうと、試行錯誤してきました。そしてこれらの運行には、子どもたちも深く関わっています。


『季刊あおもりのき 第5号別冊 ねぶた祭り2021――来夏に願いを』より

『季刊あおもりのき 第5号別冊 ねぶた祭り2021――来夏に願いを』より


ねぶた・ねぷたの意義を見つめて

 これまで、コロナ下の運行を、「密になるから」という理由で批判する人の意見を、度々目にしてきました。さらに、今年の祭りを終えた今、祭りのせいで感染が拡大したという意見もあります。(ただし、本当に祭りそのもので感染したのかどうかは疑問です。例えば、祭りに乗じた会合・飲食などで感染したものとは、分けて考える必要があると思います)

しかし、これらは単なる人が集まるイベントではありません。地域に暮らす私たちのための、かけがえのない祭りなのです。感染対策はもちろん重要ですが、仮に中止にするとしても、そのことが地域の未来にどのような影響を及ぼすのか。開催できないにしても、代わりに何ができるのか、というところまで踏み込んだ議論が必要だと思います。

ねぶた、ねぷたの意義を見つめ、いかにして、その本質的な部分をこれからに繋いでいくか。私たちも編集・出版を通じてその問いに、今後も向き合っていきたいと考えています。


2022年度「松原子供ねぶた会」の運行の様子

2022年度「松原子供ねぶた会」の運行の様子


<書籍情報>

『季刊あおもりのき 第8号別冊 2022ねぶた・ねぷた――さぁ祭りだ!』(Amazon

価格:770円(税込)

発行・問合せ:ものの芽舎 

030-0966 青森県青森市花園1-1-20

TEL017-762-7848FAX017-762-7656

tag : 津軽学青森弘前ねぶたねぷたものの芽舎

「白神のやさしい水」、Webでまた買えるようになりました

白神共生機構会員のさくらいです。ここでは平仮名です。
またぞろ埋め草ですが、ご報告です。
2014年から申し込みの最終確認画面でエラーになっていた「白神のやさしい水」購入ページですが、ようやく復旧させることができました。
https://www.shirakami-kyousei.com/item.html
長らくご迷惑をおかけしていました。
過去、ご購入いただいた方も、今まで購入できなかった方も、Webでのご注文をお試しください。

以下、他にも直したよ!な、与太話。

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tag : 白神のやさしい水

2025年大阪・関西万博公式キャラクターが決定!作者はなんと…

こんにちは!2回目の登場、澤です。

今日は嬉しい話題です!


322日、2025年に開催される大阪・関西万博の公式キャラクターデザインが発表されました。選ばれたのは、デザイナーの山下浩平さんが代表を務める“mountain mountain”の作品。なんと、私たち・「NPO法人白神共生機構」のキャラクターデザインを手掛けてくださったのも山下浩平さんです。心よりおめでとうございます!!

私たち共生機構のメンバーは興奮冷めやらぬで、ぬいぐるみ化・グッズ化など今後の様々な展開に期待を寄せているところです。


山下浩平さんは、共生機構の山下祐介代表の弟さんです。

キャラクターデザインをはじめ、さまざまなデザイン制作に取り組んでいます。

現在のお仕事に至る経緯や、地元・神戸への思いが下記の記事に詳しく紹介されています。


★5つの目玉、したたる滴話題の万博公式キャラ 制作者は「僕と妻、おかんです」2022/4/2神戸新聞)

https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202204/0015187499.shtml


児童書や絵本、学習教材のデザインを多く手がけていることもあり、やわらかい作風で知られる彼。しかし、今回の万博キャラクターはロゴマークを生かしたことも相まって、これまでとはかなり違う印象を受けます

2025osaka.png

(画像は公益社団法人2025年日本国際博覧会協会より)

どこか毒のあるテイスト、想像力を掻き立てる変身バリエーション

ネットでも早速「ファンアート」が披露されるなど、大きな話題を呼んでいるようです。

これまで、国を挙げた大イベントではなかなか見られなかったタイプのキャラクターですよね。


実はこの山下浩平さん、共生機構のキャラクター以外にも青森とのちょっとしたご縁が。


青森市出身の歌手・山崎ゆかりさんによるプロジェクト「空気公団」をご存知でしょうか?

この空気公団4thミニアルバム・「ねむり」のジャケットを手掛けたり

disco_nemuri.jpg

https://tower.jp/item/1078212(タワーレコードオンライン)


ライブ「えとおと」にアートディレクターとして出演し、ライブペインティングを披露したりもしています。


空気公団+山下浩平 「優しさ」(空気公団公式YouTubeチャンネル)



現在、空気公団は山崎ゆかりさんのソロプロジェクトとなっていますが、

3人バンドとして活動していた時期にはこんな楽曲も制作しています。


★青森出身バンドが岩木山登山ばやしをアレンジ-「東京で思い浮かんだ曲」(弘前経済新聞)

https://hirosaki.keizai.biz/headline/184/


山の神をたたえる荘厳な雰囲気を持ちつつも、現代風のアレンジが光り、スケール感とともにやすらぎを感じられるこの楽曲、とても好きです!


最近では、大鰐町の移住PR動画・「家族のかたち 大鰐のくらし」の主題歌も担当され、この動画は「ふるさと動画大賞」を受賞するなど大きな話題となりました。


私が空気公団を知ったきっかけは、友達の「きっと気に入ると思うよ」というおすすめで、「青森」ではありませんでした(その友達すごい)。

山下浩平さんが、空気公団の作品に携わっていると知ったのも偶然のこと。なんだかとても嬉しく、ご縁を感じたことを覚えています。



おっと、青森関連の話題となると筆も口も止まらなくなってしまいますが、

多方面で活躍する“mountain mountain”山下浩平さんのご活躍を、共生機構はこれからも応援していきます!

そして大阪・関西万博の成功をお祈りしています。


今回、青森オタク的情報を入れ込んでしまいましたが(^^;)

今後は青森ゆかりの方々の活躍・嬉しいニュースもどんどんご紹介していけたらと思います。

tag : 山下浩平白神共生機構空気公団

菅江真澄と白神山地 ~菊池正浩著『菅江真澄 津軽隠れ里紀行』より~

 初めまして。青森市でタウン誌や書籍の編集を行っている、ものの芽舎の佐藤あい佳と申します。

 ものの芽舎では、2021719日に、ものの芽双書第1弾として、菊池正浩著『菅江真澄 津軽隠れ里紀行』を発行しました。今回はこの本の見どころと楽しみ方、そして白神山地について書かれた部分についてご紹介したいと思います。


菅江真澄津軽隠れ里紀行


はじめに。菅江真澄とは?

菅江真澄は宝暦4年(1754年)三河国(愛知県)生まれ。江戸時代後期の旅行家・博物学者です。北日本を中心に旅して歩き、遠くは蝦夷地(北海道)も訪れていますが、特に東北地方で人生の半分以上を過ごしたといわれています(文政12年 1829年、秋田で没)。

真澄は行く先々で多くの旅日記を残しました。これらの記録は『菅江真澄遊覧記』とよばれ、自筆本は国の重要文化財に指定されています。


菅江真澄 津軽隠れ里紀行』の見どころ

 『菅江真澄 津軽隠れ里紀行』では、菅江真澄の足取りの中で、特に津軽での旅に注目しています。

 ここで、執筆者の菊池正浩さんの略歴にふれておきます。菊池さんは、1946年弘前市出身。NHKプロデューサーとしてNHKスペシャル「街道をゆく」や「四大文明」、最近ではBSプレミアムの「英雄たちの選択」など数々の番組を手掛けてきました。

 そうした経験にもよるのでしょうか。菊池さんの文章を読んでいると、書かれている出来事や風景が映像のように頭に浮かび上がり、江戸時代に生きた菅江真澄と、同じ場所にいるような感覚さえ覚えるのです。

 ここで、白神山地に関する記述を一つご紹介しましょう。旅日記「雪のもろ滝」に登場する、暗門の滝でのシーンです。凍てつく雪の山路をたどった真澄は、山働きをしている男たちの小屋に泊まります。たき火に木をくべている様子、食事の準備の様子など、場の雰囲気が描かれた上で、山の男たちの会話が始まるのですが、これでもう、厳しい寒さの中の温かいもてなしの様子が伝わってきます。

なお、火にあたりながら話に耳を傾けていた真澄は、彼らの方言の違いに気づいたといいます。


「『知り申さぬ』と秋田弁でこたえるのは、出羽の国藤琴(西目屋村大秋)から来ている木こりだった。一方『うまやい』(ごもっとも、そのとおりです)と返事をくりかえすのは、真澄たちが来る途中の津軽の大秋(西目屋村大秋)から来たきこりの頭だという。」(P31、菊池)


このほか菊池さんは、菅江真澄が男たちから、暗門の滝で当時の山仕事流し木についての話を聞いている場面なども記述しており、菅江真澄が目の当たりにした当時の生業や風習についても、本書を通じて身近に感じることができます。


巻頭


黄金探し? プラントハンター? 白神山地をめぐる真澄の謎

本書には、ほかにも白神山地と菅江真澄との関わりが登場します。真澄が尾太鉱山の跡地を訪れた話(「外浜奇勝(三)」)や、白神山地に繰り返しアプローチする場面(「外浜奇勝(二)」)など。こうした行動について菊池さんは「黄金探索行」だったのではないか、あるいは「植物の宝庫を予感していたからでは」などと記しています。

本書を手掛かりに、白神山地と菅江真澄をめぐる謎を探ってみても、面白いのではないでしょうか。


おわりに

 本書の後半には、菊池さん執筆の「イザベラ・バード北東北の旅」「津軽観音巡礼」も収録しています。菅江真澄とはまた違った角度からも津軽を眺め、楽しんでいただければ幸いです。

 本書は、青森県内書店、弘前れんが倉庫美術館、秋田県立博物館のほか、Amazonで販売しています。詳しくはものの芽舎までお問合せください。


目次


<書籍情報>

菊池正浩著『菅江真澄 津軽隠れ里紀行』(Amazon

価格:1650円(税込)

発行・問合せ:ものの芽舎 

030-0966 青森県青森市花園1-1-20

TEL017-762-7848FAX017-762-7656

mononome☆andline-two.net (←☆を@にして送信ください)

tag : 白神学白神山地菅江真澄ものの芽舎

プロフィール

yamasso

Author:yamasso
白神共生機構(SSO)代表
山下祐介(yama)
および白神共生機構会員によるブログです。

NPO法人 白神共生機構が立ち上がりました。
 このNPO法人は、私たちが
  白神山地の
   森 と 人 の 共生
を作り上げていくためのものです。

このブログでは、本機構の活動内容を紹介していきます。
 とともに、
白神山地周辺の人・社会・自然環境の状況について広く解説していきます。

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